会長挨拶

日本スキー学会会長
新井 博
(日本福祉大学教授)
皆さん、こんにちは。
2016年3月日本スキー学会の総会で前土岐会長の後を引き継ぎ、新たに会長となった新井博です。僭越ながら、簡単にご挨拶させていただきます。
本学会が誕生して、はや26年の歳月が経過しました。初代会長の松井秀治先生、長谷川健二先生、坂田敏行先生、清水史郎先生、土岐仁先生ら歴代の会長等は、全員卓越したスキー研究者であり、またスキーに強いこだわりを持たれ、それらを学会の運営にも生かされていきました。それらは周囲の多くの方々の尽力を生み、本学会の誕生期、発展期を立派に創ってこられました。深い敬意を払わない訳にはいきません。
本学会がスタートしたのは、1990年野沢温泉スキー場での第1回スキー学会大会からでした。この時期の世界のスポーツは、1980年代にアマチュアスポーツからプロスポーツの時代に突入し、メダル獲得競争に代表される国家間でのスポーツ競争が激しさを増した時期でした。スポーツの競技化を支える学術分野では、1990年頃より「体育」といった経験や教育を重視した視点から、「スポーツ科学」といったスポーツを科学する視点に関心が移行していきました。将にその潮流の中で、本学会が一早くスキーといったスポーツの固有名を掲げた学会として誕生しました。すると後を追うように、次々とスポーツの学会が誕生してきました。その点で、本学会はスポーツを科学する時代の先陣を切った存在であったと言え、学会活動のスタート自体が先見性を持っていました。本学会誕生の契機の1つには、スキーが何と言っても多くの人々から愛される魅力的なスポーツであり、スキーで雪上を滑るといった運動が力学、工学、技術、医学、経験、教育、歴史・・・等広い研究分野の研究対象となりえるものであり、研究者の研究意欲を強くそそられる特性を持っていることが挙げられるでしょう。
1990年に本学会が誕生すると「スキーを科学する」試みが、上記のような学会に集う多くの分野の研究者によって始められました。また「カービングスキー」「スノーボード」「ノルデックスキー」といったスキー界における時代の繁栄についても、学会は敏感に対応して科学的な研究成果を積み上げてきました。 本来スキーは、スポーツ特性として「競技的特性」「レクリエーション的特性」「自然との融合的特性」など、他のスポーツに比べ極めて多様な特性を合わせ持っています。また、スポーツの技術的な特性としても、用具との関係がきわめて強くその発展や、人と用具との関係など特異さを合わせ持っています。
日本スキー学会では、スキーといった魅力を持ったスポーツを様々な角度から発展させるために、この度選出されました副会長の多田憲孝先生、池田耕太郎先生、理事長の山根真紀先生をはじめ、理事の皆様方と力を合わせて頑張っていきたいと思っております。
今後とも、よろしくご支援をお願いいたします。
(2016年6月)
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